TED「Grit: The power of passion and perseverance」のシャドウイングをした感想

皆さんこんにちは。

私が英語の学習(シャドウイング)にTEDを利用していることは前に書きましたが、これまでに私がシャドウイングに使ったTEDプレゼンについてその感想を書きたいと思います。今回は有名な「Grit」です。

 

www.ted.com

 

Grit: The power of passion and perseverance」の内容

Gritは一時期流行った思想ですが、「やり抜く力」を意味します。明確な定義はまだされていないっぽいのですが、ざっくり説明すると、IQが良い子供が成功するわけではなく、物事をやりきる力を持った子供が成功する傾向がある、ということを証明しようとしておりその姿勢や思想を総称して『Grit』と呼ぶそうです。

日本の教育では得てして「我慢すること、継続することの大切さ」を教えますが、それをもっと科学的にアプローチし、メソッド化しようとしているように思えます。内容的には日本人の私からするとすんなり受け入れられ、「そりゃそうだろ」という内容が多いのですが、西洋の方から見ると新鮮なのかも知れません。

Gritの研究者は「やり抜く力を育てるにはどうすればよいのか?」を追求しているようですが、まだあまりそのメカニズムについて解明されていないようで、現状では臨床実験の結果「やり抜く力が高い人は社会的に成功しやすいようだ」という統計的な結果に言及するに留まっています。

 

シャドウイングをした感想

PROGRITのコンサルにはじめてシャドウイングの課題として与えられたのがこの「Grit」でした。PROGRIT自体もこの「Grit」に強くインスパイアされているようで、そもそも社名にその文字が入っています。PROGRITに入学した生徒はすべからくこの動画のシャドウイングをやらされるようで、入学した生徒に「やり抜く力の重要性を理解してほしい」という意図もあるのかも知れません。

 

肝心の中身はというと、プレゼンターのAngela Lee Duckworthさんの発話が明瞭で、スピードも早くもなく遅くもない塩梅なのでシャドウイング教材としては非常に良かったと思います。早口なプレゼンターの場合、言おうとしたことを冒頭でやめてしまい、違うことをいったりするので英語のスクリプトと音声が一致しないこともよくあるのですが、このプレゼンはほぼ一致していました。英語のビギナーからするとこの部分は非常に助かりました。

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長さも5分程度なので、シャドウイングをやり切る達成感を得やすいという点でも良教材だと思いました。唯一の欠点はGritの研究結果が中途半端なことでしょうか…内容も惹きつけられるので、中途半端で終わったのが余計にストレスでした(笑)

 

シャドウイングの効果

最初のシャドウイングレーニングの教材だったので、とにかく苦戦したことを覚えています。30sec程度のセンテンスを読むのにもまったく刃が立たず、何度も挫折しかけました。今となってはいい想い出ですが、当時は「本当にこれがスラスラ発話できるようになるのだろうか…」と絶望感を覚えたものです。

 

完了するのに6週間程度かかりましたが、終わった後には中学生レベルの英語テキストであれば詰まらずいい感じで音読できるようになっていました。とはいえ6週間ぐらいのシャドウイングでは十分に効果を実感することはできず、次のプレゼンに進んだ時もやっぱり苦戦していました。

 

そもそもシャドウイングは効果は高いものの、自分のものにするには非常に時間がかかるトレーニングなので6週間ぐらいだとできなくて当たり前なのですが、上達を実感したい身としては果てしなく遠い道のりに思えたものです。これからシャドウイングを初められる皆さんも同じことを感じると思いますが、あまりネガティブにならないことをおすすめします。

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*1:当時は意識しませんでしたが、音声とスクリプトが異なるプレゼンに遭遇した時に非常に苦戦しました

*2:多分なると思いますが(笑)