誰もがびっくり!シャドウイングの効果
皆さんこんにちは。
今回は私がやっている英語の基礎学習ルーチンのうち「シャドウイング」について説明したいと思います。ちなみに基礎学習ルーチンは以下のとおりです。
- 単語学習
- シャドウイング
- 多読
- 瞬間英作文
シャドウイングのポイント
シャドウイングは有名な英語学習方法なので知っている人も多いと思いますが、英語の音声を聴いて、その後を(影のように)追って音読する訓練方法です。シャドウイングを行う上でポイントとなるのは以下です。
- テキストの文法難易度は?
- どのようなシュチュエーションか?
- 音声の発話速度は?
- スクリプトは読むか、読まないか
- 1回の訓練時間は?
1. テキストの文法難易度は?
当然初めは簡単なものからやるべきです。いきなり英語のペーパーバック小説など読もうものなら、自信喪失することこの上ありません。
2. どのようなシチュエーションか?
ニュースなのか?会話なのか?小説なのか?でだいぶ難易度が変わりますが、私のおすすめはニュースから始めることです。ニュースの英語は文法も正確で正しい英語の型を覚えるのに適しています。会話を強化したい場合はNHKラジオ英会話で出てくるような文法的に正しい会話音声が良いかと思います。
3. 発話の速度は?
当然ゆっくり、はっきり聴き取れるものから始めるべきですが、最終的には通常の会話スピードでシャドウイングできないと実践に活かせないので、慣れてきたら通常の発話スピードの音声を使用しましょう。
4. スクリプトは読むか、読まないか?
シャドウイングにはスクリプト(文字起こし英文)が必須です。文字と発話の内容を比較し、「これは早く話すとこのような発音になるんだ」などを納得しながらやるのが大事なので、必ずスクリプトある教材を選びましょう。私のやり方だと前半でスクリプトを見ながらシャドウイングを行い、後半でだんだんスクリプトを見ないでシャドウイングします。
5. 1回の訓練時間は?
私がPROGRITのコンサルから言われたのは「1日1時間毎日」でした。9ヶ月経った今はだいぶ慣れてきたので、「30~45分毎日」になっています。
音声の尺で45~60秒のセンテンスをワンセットとして、訓練時間中ひたすらシャドウイングします。そしてこの訓練を4日間同じセンテンスで行います。
ちなみに私が採用している教材はTEDです。PROGRITのコンサルからは「TEDのようなプレゼン英語がもっともシャドウイングするのが難しい」とのことでした。
マジ難しいシャドウイング
やってみるとわかりますが、最初はまったくと言っていいほど音声についていけず、詰まってしまうこともしばしばです。詰まってモタモタしていると、音声はそのまま進むので意識が音声に追いつかなくなりそこで終了、という事態が頻発します。まずここが最初の挫折ポイントです。
次の挫折ポイントは、どう考えてもスクリプトと音声が違うように聞こえることです。有名なのは I'm going toを「アイゴナ」と発音したり、thatがほぼ消失してしまい何度聴いても発話していないとしか思えないなどです。これには私も散々苦しみましたが、今は「俺に聴こえないだけで、ちゃんと発音されているんだろうな」と達観することにしています。
シャドウイングは自分が音読した音声を録音し、聴き返すことで自分の問題点を認識できるのですが、最初のうちは自分の音声を恥ずかしくてとても聴けない…という気持ちになります。が、そこをこらえて録音→聴き返しをすることで自分の弱点に気づき、よいループが回り始めます。私の場合は、「20分シャドウイング練習して録音し聴き返す」のセットを時間が許す限りやります。1回の訓練時間がMax45分なので、最大で2回程度の録音と聴き返しができるぐらいです。
マジ効果があるシャドウイング
やるとわかりますが、シャドウイングは英語スキルの向上に本当に効果があります、中でもリスニング力と発音のなめらかさの向上には効果てきめんです。その他、英語のリズムを見につ付けるなどの効果もあり、3ヶ月やると「これはすごい訓練法だ」と心から思います。
シャドウイングをやるい上で私がPROGRITのコンサルから厳しく言われたのは以下でした。
- ちゃんと音読する
- 音声の発話リズムを意識する
- (最初は)録音した自分の音声をレビューしてもらう
特に一番最後は大事で、最初はLとRの発音の違いもわからず我流でシャドウイングしているので、正しいも間違いもわからない状態です。PROGRITではこのシャドウイングのレビューをみっちりやってくれるので、シャドウイングの効果が高まって来るのを実感できます。
私の経験からも、シャドウイング始めたては英語が話せる人にレビューしてもらうのが良いかと思います。ちなみにこのレビューは細かい指摘をしようとすればとことんできるので、ちゃんとやってもらおうと思ったら有料でないとやってもらえないと思います。
私はシャドウイングをTEDで日常的に行っているので、そのうちこのブログで私が訓練したTED教材について紹介しようと思っています。
英会話学習の量を少なくしてみた
皆さんこんにちは。
私の英語学習プログラムでは、オンライン英会話をほぼ毎日30分間受講するようにしていたのですが、最近その頻度を少し減らすことにしました。今回はそれについて話します。
英会話が上達しない
最近海外の方とミーティングすることが増えてきたので仕事でもちょくちょく英語を使うのですが、
- 何言っているか60%ぐらいしかわからない
- 言いたいことがあまり言えず口ごもってしまう
ことが多くなって来ました。一時期は英会話の調子もよく、日常会話で意思疎通できないことはぼなくなってきたのですが、それ以降伸び悩むようになってしまいました。この現象は英語を学習していればよくあることなので焦ることもないらしいのですが、厄介なのは英会話の学習をしていると「これ意味あるのかな?」と思い始めたことです。
英会話は自身の中にある英語の知識ベースが蓄積されることではじめて効果が現れるそうです。なので、英語の基礎力がない人がいきなり英会話をしてもほぼ意味なく、時間を浪費して終わってしまいます。PROGRITのコンサルからは「英会話は毎日やるように」といわれていたので、これまで頑なにそれを守って来ましたが、11ヶ月目にして「インプットが十分でない状態でアウトプット練習しても効果が薄いのでは」と思うようになってきました。
英会話の学習時間を他に当ててみる
いろいろ考えた私は自分の学習プログラムを以下のように変更することを決めました。
- 英会話学習の頻度を毎日 → 3日に1回へ
- 英会話の学習時間30分をシャドウイング+15分、精読+15分に振り分け
インプットの量を増やしてアウトプットの機会を絞ってみることにしました。シャドウイングをもう少しみっちりやることで、ヒアリング+スピーキングの能力を強化するとともに、以前から弱かったリーディングのための時間を少し増やしました。変更してまだ1週間程度ですが、ようやくペースが掴めてきました。
英会話の学習は単に英語慣れするだけのこともある
英会話のレッスンをしていてたまに思うのは「単に外国人慣れしたな…」ということです。ちなみにこれはそこそこ重要で、外国人を前にしてもビビらないとか、早口でまくしたてられても冷静に「もっとゆっくり話してよ」と言ったり、よく聞こえなかった箇所について「申し訳ないけどもう一回言ってもらっていい?」と丁寧に言ったりなど、会話を成立させるために必要なスキルです。英会話のレッスンをしているとこの部分は確実に伸びるのを感じます。苦戦しながらも相手の言っていることを理解しようという姿勢とテクニックは、下手な英文法学習よりもよっぽど重要だったりします。
しかし、そのようなスキルが向上する一方で本質的なリスニング力やスピーキング力は(そのレッスンの中では)たいして向上していないのを感じます。これらはもっと根本的な英語の能力であり、別のベーシックなトレーニングで身につくのだと思います。もちろんテンポよく英語で会話するリズムを身に着けたり、相手の言うことを聞いて「へー、そんな言い方もするんだ」などの発見を得たりなど、英会話トレーニングでの伸びしろはもっとあると思います。しかし今の私に必要なのは会話のテンポでもなく、英語での気の利いた言い回しでもなく、言いたいことをミスなく正確に伝えられるベーシックな英語力です。そしてそれは会話以外のところで地道なトレーニングをすべきではないか?というのが私の考えです。
この考え方が正しいか、間違っているかは現時点ではわかりませんが、数カ月後に結果として出てくると思うので、そのうち振り返ってみたいと思います。
*1:英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法にもそう書いてありました(笑)
言い換えの重要性
英語の学習(特に会話)をする上で重要だけどあまりフィーチャーされていないことがあります。それは英語の言い換えです。英語を話す上では簡単な言い回しに言い換えて伝えることが非常に大事なのですが、なかなか教わる機会がありません。
本日はこの言い換えの重要性についてお話します。
英語で話す時に難しく考えすぎている
PROGRITのコンサルに「改善の余地がないってなんて言うかわかりますか?」と聞かれた時に、『改善』がImprovementであるということはしばらく考えてわかりましたが、『余地』がなんなのかわかりませんでした。
正解の一つは "I can not improve anymore" なのですが、私は「改善の名詞形は~」「余地という単語は~」などと考えすぎてしまい、結局わかりませんでした。日本語と英語は言語構造が違うのでそのまま直訳することはできません。重要なのは「言いたいことの本質は何か?」を捉えて、それを自分の知っている語彙で表現しようとすること、それとそれを如何にスピーディーにできるか?ということです。
こう言うと賛同する方は多いとは思いますが、やってみるとこれが大変で言いたいことの本質や、それを自分保有の語彙で組み立てるということがなかなかできません。
「腹減った」が "I'm hungry" であることは多くの日本人にとっても自明だと思いますが、「私は体型を維持するために運動を欠かさない」なると途端にわからなくなります。
これを突破するのはおそらく瞬間英作文です。瞬間英作文は日本語→英語の翻訳を素早くできるようになる訓練ですが、その翻訳の中でも多くの言い換えが出現します。先ほどの「私は体型を維持するために運動を欠かさない」は "I have exercising every day to keep slim" でいいのですが『維持する』や『欠かさない』に捕らわれる人は多いと思います。「え、そんなんでいいの?」と思われる方もいるかも知れませんが、言いたいことの本質としては外していません。「欠かさない」というニュアンスを正確に言い表せていないという方もいるかも知れませんが、そんなことはどうでもいいといえばどうでもいいです。英語の上級者になってからこだわるのであれば良いかもしれませんが、初級者がそこにこだわっても特に得ることはありません。レベルにあった学習をすればいいのです。
実際、どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)をしていると、「そう言えばいいんだ…」という言い換えが多くできてきます。最近私もだいぶ言い換えられるようになりましが、それも瞬間英作文で言い換えのコツを掴んだからからだと思います。
言い換えのコツとは
これを端的に言うのは難しのですが、おそらく
- 本質を捉えてシンプル化する
ことだと思います。
文章をよく書く人はわかるかもしれませんが、ダラダラ書くのではなく端的に書いたほうがかえってシンプルに伝わるということは多いものです。シンプル化すると難しい概念は消え、理解しやすくなる傾向があると思います。
この上で更に、
- 子供に説明する時を想定する
を付け加えるか考えましたが、なんか違うと思ってやめました。
実はPROGRITのコンサルに「改善の余地がないってお子さんに説明するときになんて言いますか?」と聞かれ考えたのですが、5歳の子供に説明しようとしようとした時、相手の前提知識を考えたりすると説明すべきことが増え、かえって説明しづらくなってしまったことを覚えています。コンサルとしては、簡単な言い回しにすることの大切さを伝えたかったのでしょうが、私はかえってやりづらくなってしまいました。
言い換えの練習はしたほうがいいのか?
私の意見ですが、多分瞬間英作文をずっとやっていれば言い換えのスキルも見についていくと思います。きちんとした瞬間英作文のテキストを使っていれば変に意訳したりすることはないはずなので、選択するテキストさえ間違えなければ多分大丈夫かと思います。
私のPROGRITのコンサルは留学している時、日本語→日本語の言い換えの訓練をしたと言っていました。それについてはあまり詳しく聞けませんでしたが、もしかしたら遠回りに見えて実はその方が有効ということはあるのかもしれません。ちなみにそのコンサルは「言い換え能力は非常に重要だ」といっていましたが、「そんなに重要ならなんでPROGRIDのカリキュラムに入ってないのですか?」と聞くと、いまいちはっきりしない回答をしていました。
*1:「瞬間英作文で代替されている」というようなことを言っていた記憶があるのですが忘れていしました(笑)
イギリス人とのビデオ会議で言っていることがほとんどわからなかった話
皆さんこんにちは。
先日仕事でイギリスのITベンダーの方とビデオ会議をしたのですが、会話の内容がほとんどわからずショックを受けたので、今日はその話を書きます。
少しは英語に慣れてきたと思っていたものの…
1年近く英語を勉強してきて英語でのビデオ会議もちょくちょく体験し、自信をつけてきたところでしたがその自信は脆くも崩れ去りました。挨拶から始まり、調子よく滑り出したはいいものの、会話の内容が3割り程度しかわからず、英語としてのヒアリング、意味理解共にグダグダでした。
以前オーストラリアのベンダーとビデオ会議した時は7~8割は内容を理解できたのですが、今回はまったくダメでした。本記事で自分なりにその原因について探って行こうと思います。
相手の話す速度が速かった?
これは少しあると思います。以前のオーストラリア人は初老の男性で比較的ゆっくり安定した速度で話す方でしたが、今回は若いビジネスマンでやや捲し立てる感がありました。とはいってもそこまでのマシンガントークでもなかったので、これは聞き取れなかったメインの理由ではないようです。
声がこもっていた?(スピーカー or 声質の問題)
全体的に感じたのはスピーカーから聞こえる声がこもっており、子音がほとんど潰れて聞こえてしまうことでした。ただでさえ子音に慣れていない日本人にはこれはきつかったです。スピーカーが悪いのかなとも思いましたが、前回のオーストラリア人とのビデオ会議に使用したものと同じだったので、スピーカー原因ではないようです。
考えられるのは話しての声質でしょうか?マイクを通すとこもりやすい声質のようで、それが聞きづらさのメイン要因かも知れません。となるとこれはどうしようもないですね…
私の調子が悪かった?
これに期待したいところでしたが(笑)、会議前に日本人の同僚と英語でウォーミングアップをしていて、その時はポンポン英語が出ていましたし、相手の言ってることも理解できていたので私の体調のせいではないようです。
イギリス英語だったから?
これも疑いました。普段はアジアン英語とアメリカ英語に触れる機会が多く、British Englishの方とじっくり話すのは初めてに近かったです。普段から英語が話せる同僚から「British Englishは苦手だ」と聞いていたので、勝手に「難しんだな」と思っていたので、その苦手意識が先行したのかとも思いました。会話の内容を聞いていると言い回し的にシンプルなアメリカ、アジア英語と比べて難しいフレーズなどもあることはわかりましたがしょせんはビジネス会話、そこまで難しかろうはずもありません。これも私の先入観だったようです。
結論:声がこもっていた and 早口だった
最終的にはこの結論に行き着きました。が、ビジネスでは話し相手をことらが選択できる予知はほとんどありませんし、苦手なら苦手なりに会話を拾うことができる必要があります。相手が変わっただけで7割→3割に理解度が下がってしまう会話では話になりません。やはり最終的にはどんな相手、どんなシュチュエーションであっても対応できる柔軟性あ必要だと強く実感する経験でした。
とはいえ英語初心者の段階であまり環境適用力を重視するのはかえって弊害になると思います。TOEIC700点ぐらいまでは、美しく聞きやすい英語をちゃんと聞け、理解できるようになることを目指そうとおもます。サバイバルな訓練はそれからですかね。
【レビュー】英語学習アプリ POLYGLOTS
こんにちは。
今日は私が普段、リスニング及びリーディングトレーニングに使用している『POLYGLOTS』というアプリについてレビューします。
POLYGLOTS
iOS, Androidでリリースされており、マルチデバイスで使える英語学習アプリです。(iOSで課金すれば、Andoroidでも有料プログラムを受講可能)
かなり多彩な機能があり、課金額に応じて利用できる機能が異なります。全体的なサービスの紹介は以下のWebサイトにて確認することができます。
単語テストや英語ティーチャーとのチャット機能などがありますが、メインのサービスは英語記事のリスニング、リーディングトレーニングです。ネットの英語記事をPOLYGLOTSのスタッフが丁寧に読み上げてくれ、1日数記事が更新されます。ニュースの長さは音声レベルで1'00~5'00sec程度でリスニングにはちょうどいい長さです。
読むだけなら無料でもOKですが、音声を聞きたい場合は(サンプルで無料で聴けたりもする)有料登録する必要があります。詳しくはサービスの説明を御覧ください。
私のトレーニング方法
私は主に仕事帰りの電車でリスニングトレーニングに使用しています。リスニングのトレーニングをする場合にポイントとなるのは以下だと思います。
リスニングをする場合は、頭の中で英語と日本語の意味イメージをリンクさせないと、単なる聞き流しになってしまうので日本語訳があることは重要です。かつ、発音を正しく聴き分けるためには英語のスクリプトを見る必要があるためこれも必要です。
必須ではないですが、初心者のうちは聴き取れないこともしばしばなので、音声速度のコントロール機能(ピッチ変更)もある方が好ましいです。
ちなみにPOLYGLOTSはすべて満たしていますが、無料のアプリでそこまでできるものは私が探した範囲ではないと思います。
典型的な使い方は以下です
- 英語のスクリプト見ないで英語音声をヒアリング(2回)
- 英語のスクリプトを見ながら英語音声をヒアリング(2回)
- 英語スクリプトを音読(1回)
- 英語のスクリプトを見ながら再度英語音声をヒアリング(1回)
- 英語のスクリプト見ないで再度英語音声をヒアリング(1回)
トレーニング対象のニュース記事は、私の場合テクノロジー系のニュースが好きなので、そのテーマで3min以内のものを選んでいます。
POLYGLOTSの良い点、悪い点
良い点は上述したとおり音声と英語スクリプト、和訳がセットであることです。正確にいうと英語音声はあるが和訳はない、もしくはその逆などもありますが、その3つが揃っているものを探せば効果的に学習できます。
英単語をタップすれば(おそらくGoogle翻訳で)和訳が出るのも便利で、アプリを切り替えることなく単語の意味をチェックすることができます。
悪い点は(欲を言えばいろいろありますが)課金体系にバリエーションが少なく、やや値が張るところでしょうか。ニュースのリスニングを行いたいだけなら480円/月(聴き放題)ですが、日常的なトレーニング目的だと1~2記事/日読めればいいので、記事数限定で英語音声を聴けて、200~300円/月ぐらいだともっとありがたかったです。
英語学習アプリの選び方
かなり個人的な見解ですが、スマホの英語学習アプリは英語音声のリスニングがもっともマッチしていると思います。巷には単語クイズなどのアプリが多いようですが、英単語はフレーズで覚えるのがいいと思っているのでそのようなアプリはおすすめできません。
モバイルの真骨頂は移動時間の有効活用なので、移動中に学習しても周囲に迷惑をかけないリスニングの訓練がマッチしてると思います。ただし、リスニングトレーニングでも効果を高めようと思った場合、リーディングや音読を伴う必要があるので、それは歩きながらはできません。電車の中などを有効に使うことが肝心です。
誰しも自分の学習スタイルにマッチした英語学習アプリを選ぼうとしますが、なかなか自分にマッチするものが見つからず、ネットでアプリレビューを探す → 試しにダウンロード → トライアルで使ってみる、のループをめぼしいアプリ分だけ回すとそれだけでクタクタになってしまいます。それにプラスして「無料のものを」と思うと、選択肢はもっと狭まるのでさらに見つけるコストがかかります。
POLYGLOTSよりも良いアプリは世の中にあるかも知れませんが、自分が「このアプリで良い」と思ったらそれ以上探すのをやめ、潔く課金してしまうほうが結果、手間がかからなかったりします。アプリ探しの長い旅にハマっていると思ったら、そこそこのところで妥協して早めにそのアプリで学習スタイルを確立するのも大事だと私は思います。
瞬間英作文アプリがすごく使える件
皆さんこんにちは。今日は前回の続きで瞬間英作文について説明しますが、その中でも瞬間英作文アプリについてご説明します。
瞬間英作文アプリ
いつも紹介している、英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法 の筆者が提供しているアプリです。1,200円と値段は張りますが買う価値はあります。
基本的な学習方法
青いアイコンのアプリは基本学習を行うアプリで、比較的短い日本語→英語の学習を特定の文法毎に練習することができます。例えば「be動詞」「if文」などですね。
緑のアイコンのアプリはそれらをシャッフルした応用編です。さまざまなパターンで日本語→英語の英作を練習することができます。
私の場合は青いアプリを2~3ヶ月やり、その後は緑のアプリをずっと継続しています緑のアプリには「シャッフルモード」があり、収録されている1,400ぐらいの英作文から毎日100センテンスを英作する訓練をしています。
最初に日本語の音声が流れ、その後5~8秒程度「チッ、チッ、チッ」とタイマー音が流れるので、その間に英作をして声に出すというのが基本的な訓練スタイルです。この時重要なのは必ず声に出す(音読する)ということです。瞬間英作文は頭の中だけで発話しただけではあまり練習にならず、実際の英会話でも口をついて会話が出てくることは少ないです。私の経験的にも音読するほうが格段に効果が高いと思うので、しっかり音読するようにしましょう。小声でやれば電車の中でもできるので通勤時間にうってつけの学習だと個人的には思います。
おそらくは英会話をマスターする上で最も効果的な学習方法
瞬間英作文について私は↑のように思っているので、どんなに忙しくても(英語学習が休みの日以外は)必ずこの訓練をするようにしています。
英語上達完全マップにも書いてありますが、その英文を知っていることと口を突いて出てくることには天と地の開きがあります。どんなに知っていようとも、瞬間的に出てこなければ英会話では通用しません。なので、簡単な短い文章を瞬間的に言えるようになり、どんどんと難しい文章にレベルを上げていき、最終的にはかなり長い文であっても数秒以内に英作文できるようになれば、理論的には言いたいことを英語で話せるようになるはずです。
私もまだそのレベルまでは達っせていませんが、「瞬間英作文を続ければ、いつかはそのレベルになれる」と確証が持てるところまでは到達することができました。なのでこの訓練はおそらくは向こう10年間は欠かさずやるのではないかと思います。
私が(使わないのに)英語を勉強する理由
こんにちは。
今日は私の英語学習に対するスタンスについて書きたいと思います。
普段の仕事では英語を使う機会はない
私は自分のポジション上、そこまで英語を使う必要はありません。同僚に外国人はいますが、その方たちは日本語堪能だしMeetingで英語を使う機会はほぼないです。だけど私はビジネスでは英語をマスターする必要があると思っています。
それはなぜかというと、ズバリ英語ができないと外国人スタッフ、発注先などに舐められるからです。私はビジネススキルはそこそこ持っているつもりで、そこで勝負するのであれば日本人、外国人にかかわらず負けない自信がそれなりにあります。しかし「英語ができない」というだけで外国人の私を見る目は冷たいものです、まるで「それぐらいの基本的なところは身につけてから議論に参加しろよ」と言われているかのように感じます。
「それって被害妄想なんじゃないの?」と思われるかも知れません。たしかにそのとおりかもです。しかし、英語ができないというだけで出番がこない、チャンスを逃してしまっているというのは確実にあると思っています。仕事の大事な場面で遺憾無く実力を発揮したいのに、英語ができないという理由で土俵にも乗れないといのは非常に歯がゆいです。
コミュニケーションとしての英語
よく「英語はツールなので伝わるのが一番大事」といいます。確かにそれはそのとおりです。しかしそんな極端なことを言ったら片言の英単語+ゼスチャーですべての英会話を乗り切ればいいということになってしまいます。
日本人の私は日本で英語をしていて仕事のパートナー(同僚だけでなく、お客様や外注先も含め)の生産性を阻害しないように常に配慮しています。それは用がない時は話しかけないとか、メールは簡潔にわかりやすく書くとかで実践しており、その細かい積み重ねが私の信用を作っているともいえます。
そうやって信頼を積み重ねている自分が、こと英語になると「伝わればいい」と考えるのもおかしなものです。普段私が日本で日本人に対してしている配慮を外国のパートナーにもしたいと思いますし、一流のワーカーとしては当然だと思います。
少なくとも私の英語レベルが低いうちは、私のパートナーたちは私によって時間や手間を奪われることになるでしょう。そしてそれは信頼に値しない → 舐られる対象、という発展を遂げると思っています。当の本人たちにそこまで自覚があるかわかりませんが、無意識レベルでそのような思考になることはむしろ自然かと思います。
どのレベルを目指すのか?
よく英語の学習では「まずGOAL設定をしろ」といわれますが、私はこの学習方法にあまり賛成ではありません。PROGRITのコンサルを受けた時もまずGOAL設定を勧められましたが私は頑なにGOAL設定を拒み続けました。最後にはコンサルも折れてくれて、「じゃあ特に設定しないでやりましょう」という話になったくらいです。
そもそも学習のGOAL設定をする意義は以下があると思っています。
- GOALから逆算して学習計画を立てるため
- 学習継続のモチベーションを維持するため
私は仕事にしても人生にしてもGOAL設定をしたことはありません。いつの時点でもただがむしゃらにベストを尽くしてここまで来ました。結果として仕事面ではそこそこのレベルに達することができ、会社経営にも参画する程度になることができました。
また私は物事を継続するのが得意という性質を持っており、何かを始めるとなかなか辞めない性格です。なので、1にしても2にしても私には必要ないという結論に至りました。英語を学習する時も「英語学習を毎日ひたすら10年以上は続けて、どこまでのレベルに達するかチャレンジしてみたい」という思いで初めました。
エンジニアリングから学んだこと
私は仕事のキャリアをエンジニアからスタートし、いまではビジネス開発を得意としています。そんな私が過去のエンジニア経験を振り返った時、「ここをGOALとしてエンジニアリングを勉強しよう」と考えたかというとそんなことはありませんでした。むしろ、
- 今この知識が必要だから勉強しよう
- この分野って面白いからもう少し掘り下げてみたい
- あの人すごい!自分もあの人みたいになりたい
という思いで勉強してきました。おそらくほとんどのエンジニアはそのような動機で勉強をしているんじゃないかと思います。そもそも学問とはそういうものではないかと思います。
ところが英語学習になるといきなり「GOALを決めろ」といわれ、最短距離で学習成果を出すことを推奨されます。成果を早く求めたい人はそれが合うのかもしれませんが、少なくとも私には無理でした。もっと、他国の言語や文化、風習を学びたいという気持ちで英語に立ち向かいたいと思っています。
よくオンライン英会話で「君はなぜ英語を勉強しているの?」と聞かれ、「私の趣味だからだ」と答えると「それは良いね」と返ってきます。なぜ「それは良いね」なのか私もよくわかっていませんが、今はそれでいいと思っています。